子供を図書館に連れて行き、手が空いたところで何気なく手に取った「週刊ベースボール」は外国人選手特集だった。特集の最後に黎明期から現在までの全外国人選手の顔写真と簡単なプロフィールが紹介されていた。
そこにはキヨ・ノガミこと野上清光の名もあった。しかし、1ページを7×5に分割した紹介枠に書かれていたプロフィールは、短い野球選手時代を簡単にまとめただけであった。確かに、3シーズン59試合、打率.213、三塁打本塁打ともに0。パッとする選手ではない。しかし、彼の人生は引退後が興味深いのである。
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